神石高原町の都会に比べての不便さを正直にお話しします。
24時間365日営業の店舗や専門店を集めたモールで何時でも買い物できたり、24時を過ぎても公共交通機関が動くような便利さは、正直神石高原町にはありません。
主に都会から移住してから不便さを感じられるであろうポイントをここでまとめて紹介します。
【公共交通機関がほぼない】
一日数便町内を循環する町内のコミュニティーバスと、福山と東城間を行き来する路線バスも一日数便しかありません。
だから・・・
・自家用車は必須です。働き盛り世代の場合は大人の人数分必要かもしれません。
・4町村が合併してできた町なので比較的面積も広く移動距離があるため、意外にガソリン代も掛かります。
【冬の寒さは厳しい】
神石高原町は広島県東部の中山間地域に位置するため、夏は涼しいのですが冬は正直寒さが厳しいエリアです。
だから・・・
・石油ストーブや薪ストーブが必須で、灯油や薪の燃料代が冬場は正直掛かります。
・冬場は積雪や路面凍結が発生するため、冬用タイヤ無しでは過ごせません。
【買い物環境は少ない】
都会のような大規模小売店舗や充実した専門店、24時間営業の店舗は残念ながらありません。
だから・・・
・町内に無い物を調達するには、福山、庄原、世羅まで出掛ける必要があります。
・物価に関しては、野菜等の地元産品以外は少し高めです。
【医療施設が乏しい】
町立病院以外は歯科と内科が数件しかなく正直充実していません。
だから・・・
・小児科がないので、福山や庄原、世羅まで30分以上車で向かう必要があります。
・町立病院も専門性のある先生が巡回でこられるので、常時診てもらえる訳ではない。
【義務教育以降の選択肢が限られる】
町内には公立高校である油木高校が1校だけしかなく、町内での進学の選択肢はありません。
だから・・・
・高校からは町外に通学したり、全寮制高校へ進学する高校生は少なくありません。
・都会のように進学塾や専門性の高い習い事の場もないため、福山方面へ通う必要がある。
田舎暮らしは都会に比べて正直不便な事が多いのは事実。
万人向けの環境じゃないけど、こんな人には最高の環境だとも言えます。
あてはまる人は、ぜひご検討いただければ幸いです!
【人付き合いが苦手じゃない人】
都会に比べ地域自治の意識が高く、ご近所との距離や関係性が濃いのが田舎暮らし。
・地域活動も活発で、消防団や自治会、子供会等、都会より関わる事が多いです。
・祭りや神石高原町独自のイベントも多彩で、お酒を地元仲間で飲む機会も多いです。
【子どもをのびのび育てたい人】
自然と隣り合わせの生活だから、都会にはない子育てが可能です。
・自然はオモチャの宝庫。虫や蛙や草花と触れ合いながら子どもが感受性豊かになる環境が溢れています。
・四季が豊かで水も空気も澄んでいるから、都会じゃできない川遊び、雪遊びから天体観測まで体感できます。
・人数が少なく、子どもたちは学年を超えて仲良くなり、面倒見のいい子に育ちます。
【経済的豊かさとは別の豊かさを求める人】
都会より所得は減るかもしれませんが、逆に生活は豊かになったという移住者が多いのは事実。
・ご近所から野菜や作物をいただいたり、自給農業を身につければ、意外に食費は掛かりません。
・事件や事故の多い都会より、地域で見守り子育てする環境だから安心して子育てできる。
・ご近所で助け合うのが田舎暮らし。地域の人付き合いを通じて心の交流や家族のような関係も築けます。
田舎暮らしに向いていない人は、正直少なくないと思います。
下記に該当される人は、しっかり検討される事をオススメします。
【地域コミュニティーとの距離を縮められない人】
最初は色々質問攻めにあうし、都会よりもプライバシーに踏み込まれます。
具体的には・・・
・人付き合いが好きではない人
・人から干渉されるのが苦手な人
・地域行事が多いので酒盛りも多いため、お酒の席が苦手な人
【助成金や補助金ありきの人】
助成金や補助金は移住当初の負担を軽減しスムーズに基盤作りをサポートする制度。
最終的には神石高原町に定住する覚悟で自立し、地域の人と共存して生きていく覚悟も必要です。
助成金や補助金が終了したら、神石高原町から出て行かれるようでは、ご家族にとっても地域にとっても良いことではありません。
【その他、根本的に難しそうな人】
・車が運転できない人:正直、自由に動くには車は必須です。
・虫や爬虫類が苦手な人:自然が隣り合わせなので都会より間違いなく多いです。
・寒いところが苦手な人:本当に冬場は寒いし、朝晩は氷点下は当たり前です